決算資料の誤り 改善を求め飯島議長、大野委員長から市長へ申入れ 岸田めぐみ
予算決算特別委員会で2021年度の決算が認定された翌日の9月30日、議会運営委員会(以下「議運」)が開かれました。議運では、最終日の決算認定の採決後、各分科会による事業評価を「議会の評価」とする旨を諮ること、その「議会の評価」を閉会後に正副議長と正副予算決算特別委員長が市側に提出することを、確認しました。
その後、飯島議長より、今定例会の決算審査において、資料である決算事業報告書等に多くの誤りが発覚した件について、今後このような事態を招かないよう、議長と予算決算特別委員長とで改めて市側へ申し入れをしたいとの発言があり、議会最終日に、大野予算決算特別委員長による審査報告と合わせて、申し入れる旨の報告がありました。
現時点では、市のHPには市長から市民への説明はなく、決算審査の資料に50ヵ所以上の数字の間違いがあったこと、さらに増える可能性もあることは、インターネットで傍聴した方や議員のHPを見ている方にしか知られていないのではないでしょうか。市長は市民に説明する責任があります。一方、市議会HPは今のところ「議会の評価」を提出した記事に留まっています。多摩市議会として市長にどのような申し入れをしたのか、せめて飯島議長、大野委員長にはHPを通じて市民と議員に知らせてほしいです。
決算審査が終了したことで幕引きとせず、市側の今後の対応を議会はしっかりと注視していく責任を感じるとともに、議会基本条例で定められている議会の活動原則の一つ、「市長等に対し、適切な行政運営が行われているか監視し、評価すること」を正しく担えるよう、これまで以上の緊張感をもって活動していきたいと思います。