小金井市「また明日」訪問報告

小金井市にあるNPO法人地域の寄り合い所「また明日」へ地域協議会のメンバー6名で伺いました。ここはアパートの1階5戸分の壁を取り払った施設です。

①認知症対応型通所介護「また明日デイホーム」定員12

②独自の地域福祉事業「寄り合い所」(小中学生の放課後への対応も)

③認可外保育施設「虹のおうち」(定員8名の小さな保育園)

11月から02歳児の小規模な認可保育所となるが、緊急に保育が必要な子どもに対応するため認可外保育所としての部分も残すとのこと。      

以上3つの機能を持つ複合施設です。 

私たちが訪問した時間は、ちょうど子どもたちがお昼寝をしていて、高齢者の方々は昼食後のくつろぎタイムでした。起きている子どもたちはそれぞれ思い思いに遊んでいて、高齢者の方に抱っこされている子もいます。犬がいて、中に混じって遊んでいるなと思って聞いてみると、ケージの中に入っている子も含め、なんと5頭もいて、ゆったりとくつろいでいました。

隣が公園になっていて、道路に出なくても直接公園内に入れるので高齢者も子どもたちも散歩や外気浴をするのに恵まれた環境になっています。通所介護には入浴もあります。寄り合い所を利用している近所の高齢者も(自分ではボランティアに来ているつもり)入浴していったりするのだとか。

高齢者と子どもたちの食事は、生活クラブのワーカーズ「ほっとぽっと」に、おかずの配食を依頼、調理の設備と人手をかけない工夫をしています。

利用者の皆さんはとても落ち着いて和やかに過ごされていて、赤ちゃんにミルクを飲ませてあげる高齢者、犬とスキンシップを楽しむ方、子どもたちも自然に高齢者と接していて、介護と保育のコラボが思った以上に?思いのほか?よい効果を発揮しあっていることに感動しました。スタッフは保育だけ、介護だけというわけにはいかない、と森田さんがいわれるとおり、犬の世話も含め、なかなか大変だろうと感じました。

寄り合い所を利用する高齢者(元気な方もそうでない方も)、放課後やってくる小中学生を含め、多くのボランティアがかかわり、アットホームな「また明日」が成り立っているのだと伺いました。素敵な庭の花壇も近所の花屋さんが手入れをしてくださっているのだとか。

スタッフは常勤が2名、パートの時給は900円だそうです。通所介護の定員は12名ですが、平均8名ぐらいの利用になっているとのこと。また、地域福祉推進の助成金を年間500万円、2年間限定で受給したそうです。

「また明日」の大きなチャレンジに、よい刺激を受け、これからも地域で居心地の良い居場所づくりができたらいいなあ、と感じた今回の訪問でした。

山口圭子(子育て応援団そらいろのたね)