1番子の巣立ちに出会いました!
湿度が高く、風の強い曇天の5月25日、聖蹟桜ヶ丘駅周辺の第2回プレツバメ調査を実施しました。約2週間前に営巣を見つけたところの後追いです。
激しく巣の周辺を飛び交う3羽は「巣立ったばかりのヒナである」とご近所の方に教えていただきました。今年の1番子です。確かに尾羽が短い。
5羽のヒナがぎゅう詰めで並んでいる巣では、親鳥がエサを運んでくるとピーピー鳴いて押し合いへし合いの大騒動。よく見るとヒナの大きさにも若干差があるように思えました。
巣の中でじっと動かない親鳥は「抱卵中かしら」と思ってしまうし、デコボコ壁面につかまって泥や草で新しい巣作りをしているのを見ると思わず「隣りの古巣では納得いかないのかしら」と勝手に想像してしまいます。
「ツバメの営巣は、人と生き物の共生のバロメーターにもなる」と多摩川流域ツバメ集団ねぐら調査連絡会の渡辺仁さんは言われました。確かに思ったよりずっと人の近くで営巣するので、ツバメが天敵から身を守るために人の生活を利用していることを実感。
本格調査は、6月19日始動で多摩市、パルテノン多摩、市民の合同企画でスタート予定。約30年前のパルテノンの調査を基にし、時代の変化とツバメの営巣の変化を調べます。
たま広報(6月5日号)にお知らせが掲載されるので、おおぜいの方に関わってもらいたいと思います。
ツバメチーム 南雲玲子