種子法廃止とこれからの日本の農業について~農業は産業ではなく食料である~

2017年11月27日 11時42分 | カテゴリー: トピックス, 環境, 農業

11月25日(土)八王子ネット主催の「タネがあぶない!種子の学習会」に参加しました。講師は元農林水産大臣で弁護士の山田正彦さん。また先日の衆議院選挙で比例当選された大河原雅子さんも出席して国政での動きなどをお話しくださいました。

私は農業委員をしていますが、農業委員会の中で、あるいは東京農業会議主催の学習会などでも「種子法廃止」については、これが全くといっていいほど話題になっていません。主要農産物である「米・麦・大豆」これらを安定的に供給するために国が果たす役割を定めていたのが「主要農産物種子法」です。しかし、国は民間企業の参入を阻害しているとして突然種子法廃止を閣議決定(安倍政権のすすめる農業改革の一環)し、十分な議論もないまま来年3月末に廃止されることになりました。これまで農業試験場など公共機関が培ってきたノウハウや知的財産を民間企業と共有することを目的としています。

現在日本には300種類の米が栽培されています。つまり、地域の特性に合った様々な米が改良されてできあがってきたわけです。それを大手企業のために数種類に絞らなければならなくなり、原種、原原種と自家採種してきた農家はこれまでの種を守ってきたやり方から、民間企業の種と農薬と化学肥料をセットにしたものを買わなければならなくなります。

日本の種子(たね)を守る会発行の冊子

実はもう遺伝子組み換えイネがつくばの研究所で栽培されていたり、原則輸入禁止の遺伝子組み換え食品がその内輸入され、さらに表示義務もなくなるとか、因果関係は証明されていないけれど、男性の不妊率が2割になっているとか、聞けば聞くほど恐ろしい。消費者である私たちが何を食べたいのか、農業者が何を作りたいのか、農業は産業ではなく食料であること、食の安全がますます脅かされている現状を少しでも多くの人たちに伝えていかなければと思いました。           武内 好恵

タネはみんなの宝。にほんの種子(たね)を守る会

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