参議院選挙を終えて──SNS時代の選挙と、わたしたちの役割
7月20日に参議院選挙の投開票が行われました。
与党が大きく議席を減らし、過半数を割りました。さまざまな政党が議席を分け合い、これからの政治は合意を大切にしながら進めていく流れになりそうです。
一方で、社会課題はどんどん変化していて、スピード感のある判断や合意を促すリーダーシップも求められていると感じます。
この選挙を通して、あらためてSNSの影響力の大きさを実感しました。
特に若い世代ほど、SNSでの動画や発信をきっかけに投票先を決めているケースが多くあります。実際に、SNSで多く発信していた政党や候補者の得票が伸びたというデータもあります。
けれども、SNSで広がる情報はほんの一部です。
候補者が過去にどんな活動をしていたのか、どんな価値観を持っているのか、そこまで知らずに「なんとなく共感した」「勢いがあったから」といった理由で投票されていることも少なくありません。
本当はもっと深く考えて投票したい。でも、忙しい日々の中で、政治の情報を一から調べたり、候補者の過去の言動をチェックするのは、なかなか難しいものです。それは誰にとっても自然なことでしょう。
だからこそ、政治の側がもっとわかりやすく、誰にでも届くような言葉や方法で伝えていく努力が必要のように思いました。
さらに重要なのは、政治に関心を持つ私たちが、もっと積極的に情報を交換することです。
たとえば、家族や友人との日常会話の中で、「最近の選挙、ちょっと気になってるんだ」と話題にしてみること。自分の悩みや不安の裏側に、社会や政治の仕組みが関わっていると気づくこと。
そんな対話の積み重ねが、社会への関心を広げるきっかけになります。
生活者ネットワークでは、「議員交代制」などを通じて、市民が政治に関わる仕組みづくりを続けてきました。
だからこそ今、こうした仕組みの意義をより多くの人に伝えていくための努力と工夫が、これまで以上に大切だと感じています。M
7/19(土)から始まった、パルテノン多摩の「ふんすいあそび」。さっそく、乳幼児の親子連れで賑わっていました。