戦争をTVで「観ている」世代が発信〜第33回多摩市平和展

今年もパルテノン多摩で平和展が開催されています。今年は、多摩市子ども被爆地派遣事業のOB、OG(TAMA部)や中央大学ボランティア部ほか、小学生から大学生まで14人のボランティアが、設営前から大活躍です。

https://www.city.tama.lg.jp/kenkofukushi/danjyo/heiwa/1011812.html

多摩センター駅からのパルテノン多摩に向かう通りの両側の横断幕、皆さんはお気付きでしょうか。過去に広島を訪れたTAMA部の皆さんが、ワークショップを通じたメッセージで同世代に呼びかけています。今年の平和展のキャッチコピー「あなたは戦争のあるこの世界でいいんですか?」は、ここから用いられたものです。

また展示ギャリーでは、武田美通氏による鉄の兵士が今の多摩センターに立って私たちに訴えているようなバーチャル映像も体験させてくれます。

これらの実現には、多摩市平和人権課の若い職員の皆さんの熱意、若い世代の言葉で若い世代に投げかけることが重要だという気持ちが反映されているように感じます。学校では世界の約束SDGsを学ぶのに、同じ世界の大人たちが破壊や殺戮をやめない矛盾、あるいは子どもたちが突然殺される理不尽・・・。悩み考える若い皆さんの発信とともに、多摩市内にある戦争遺跡での勤労動員や広島での被曝体験談を聞いて高校生が描いた絵画などなど、過去に学び考えさせてくれる展示もある、これが多摩市平和展のいいところ。

若い人もそうでない人も、何かを伝え分かち合いたい気持ちで集う多摩市平和展 日曜日まで。ぜひ足を運んでみて下さい。