一つの公園エリアにいろんな楽しみ~町田市薬師池公園四季彩(しきさい)の杜 西園を見学

今、多摩市内の公園のリニューアルが進んでいます。どう変えていけばもっと市民が集える公園になるのか、ヒントを求めて「町田市薬師池公園四季彩の杜 西園」を見学しました。
四季彩の杜は「薬師池公園」「ぼたん園」「ダリア苑」「えびね苑」「リス園」ほかの複数施設で構成されていますが、新たに開園した「西園」は指定管理者による運営とおしゃれな雰囲気で、一気に若い人たちを引きつけました。
◆おしゃれな「農」の雰囲気で集客
道路からすぐの駐車場、目の前の直売所越しにはみどりの丘が見えます。直売所で売られている地場生鮮品はインスタ映えを意識した小分けのカラフルなパッケージ。すぐ上にある開放的なカフェでも使われているそうです。公園の中に JA が受託する農業用ハウスが並ぶことからもわかる通り、西園は「農」を基軸にした観光で地域経済を活性化しようとしているのだそう。
◆受け入れあいながら、お互いが楽しむ風土をつくっていく
手ぶらでキャンプが楽しめる丘の上のグランピングエリア ( ここでも地場野菜! ) は、雨でバーベキューができない場合、カフェのコース料理がいただけるそう。体験農業エリアを目指して丘を下ると、手すりやベンチ、ゆるやかなスロープと滑らかな路面が膝関節に有難い!

犬の落とし物のあったところに置く「わんこマーク」

また、わんこ好き、虫好き、野草好きの人がいる一方でアンチの人も利用するのが公園というもの。在来植物保護の看板や、「わんこマーク」看板、かなりハチ目線のハチ注意喚起の看板など、いたるところでメッセージに遭遇します。

ハチ目線の看板

禁止事項の羅列でなく、公園が素敵な場所になるように一緒に考えてほしいと願う代表企業、富士植木さんの運営の姿勢が伝わってくるとともに、公園って、そうやって育っていくんだなーと気づかされた見学でした。
(環境部会 向井佳穂理)