多摩市ツバメ調査団の報告書が完成!

多摩・生活者ネットワークの環境部会メンバーも参加した「多摩市ツバメ調査団」の報告書が完成しました。都政新報(9月16日)、東京新聞(10月3日)と相次いで記事を取り上げています。

2016年、2017年と2年にわたって、多摩市、パルテノン多摩(財団法人多摩市文化振興財団)、市民団体、市民調査員が市内全域を調査しました。

この調査に先立つこと30年前(1986~87)、パルテノン多摩が出来た時に2年かけて市民と一緒に市内のツバメ調査を実施していました。今回の報告書は、調査後2年かけて30年前の調査結果と比較・分析したものです。

 

実は、私たち多摩ネットの環境部会では1986年実施のパルテノン多摩ツバメ調査報告書の存在を知っていたので、この間、環境がどのように変わったのか2015年の夏から独自調査を開始し、11月には「ツバメが減って何が問題?」と題してパルテノン多摩の会議室でフォーラムを開催していました。https://tama.seikatsusha.me/blog/2015/11/13/5464/

東京新聞10月3日の朝刊(多摩版)に載りました

多摩市はパルテノン多摩が30周年にあたる2016年に市民と共に再度ツバメ調査を実施することを決め、私たちも一緒に調査を行う事になりました。

市内在住で日本野鳥の会の渡辺仁さんが団長となり、調査員を募集して市内を10のエリアにわけ調査開始。広報などを見て応募してきた総勢49名の調査員が双眼鏡片手に暑さの中、地道な調査を行いました。詳細はぜひ、報告書をご覧頂きたいのですが、結果としてはツバメの数は幸いにも減少しておらず、営巣場所が変わったことがわかりました。特に多摩川と大栗川に囲まれた聖蹟桜ヶ丘周辺が巣の密度が高く、これは貴重な水田や畑があることが大きな理由と思われます。また、ニュータウンエリアの高層マンションの上階(9階)に巣を発見。これは日本でも初めてといえる高層における営巣記録として貴重な成果となりました。

調査をしてみて感じたのは、ツバメの巣の持ち主?はツバメについて語りたい方が多いということ、まるで我が子のように毎年やってくるツバメを大事にしていることがわかりました。マンションでもフンで苦情が出るから、即撤去ではなく、フンよけを設置しながらツバメと共生する心の豊かさが必要ですね。来年もツバメの飛来が楽しみです。

報告書への問い合わせは多摩市環境政策課まで(042-338-6831)