猛暑のなかツバメの調査実施中

生物多様性の保全に取り組むことを目的に4月にスタートしたツバメの調査は、連日の猛暑のなか大勢ボランティアの方々によって行われています。私は、53の建物、75巣を担当していますが、過半数は未使用、新たに作った巣や、古巣をメンテナンスしながら放棄した巣が8、抱卵中あるいは孵化してからカラスに襲われたのが10巣となかなか生育環境は厳しく、無事に巣立ったのは16巣でした。無事に巣立った1 6巣のうち2番子の育雛中が7巣あります。巣のある建物の持ち主や管理人の方にヒヤリングをしていますが、ツバメを歓迎している方が圧倒的に多く、巣を撤去している方は一人だけでした。巣を放棄した原因は猫やカラスと理由もわかっていて、みなさんよく観察していて熱烈歓迎されていることを実感しました。

田んぼや川から泥を運ぶ姿や餌場として川や緑地で飛翔する姿を見ると、自分がツバメになった気持ちになりこれ以上開発されたら困ると思ってしまいます。実際に田んぼが無くなったらツバメは来なくなったという報告もありました。

調査終了まであと少し。可愛い雛の姿を励みに頑張っていきたいと思います。30年前の調査報告との比較が楽しみです。今後、ツバメのねぐら入り調査なども予定しています。関心のある方、ぜひ参加してください。

(環境部会 槇和子)