環境を守るということは、50年後100年後を考える事である

明治神宮11月1日「東京の森 明治神宮から発信」観察会に参加した。南参道を歩いていると、両側には高い木が茂り、その下には植物が何層にもなっている。

あいにくの雨降り。でも大勢の参加者。この後は座学が行われた。

あいにくの雨降り。でも大勢の参加者。この後は座学が行われた。

東京・生活者ネットワークでは以前にも「どっこい生きてる!都会の生き物を捜しに行こう」と観察会を催し、実際に生物を観察し、たぬきも目撃していた。

それから4年。明治神宮の森では、大がかりな生物多様性の調査が行われ、NHKスペシャルでも調査の様子が放送された。100年前に人間の手で原始の森を造ろうと計画されたこと。今では大都会にもかかわらず自然豊かな森になっていること。調査には多くの学者がかかわったこと。

講師は、生物調査の会社に所属し、番組と調査活動の要となった新里達也さん。お話によると、調査をすることになったのは、知り合いであった番組制作者の提案から。そして、何よりも大変だったのは、明治神宮の職員の方々の了解を得ることだったそうだ。2年間の調査では、豊かな生物たちが確認できたが、同じ大都会の中の森の皇居に比べれば少なく、もっと調査に長い期間をかければ、もっと多くの種が見つかるだろうということだ。番組が放送されてからは神宮職員の理解者や森を訪れる人が増え、調査の継続や学会の設立、自然観察会の開催等が予定されているそうだ。森の価値が認識され、大都会の貴重な自然が保たれることになり、これからが楽しみだ。明治神宮2

多摩ネット環境部会 小笠原敦子