ヨシ原の上空でツバメの壮大なショーを見た!~ツバメ調査第2弾~

8月の初旬、日本野鳥の会が主催する「ツバメの集団ねぐら入り観察会」に参加した。

多摩川河川敷のヨシ原で主催者の方から、ツバメの生態についてレクチャーを受けながら日の入りを待つ。日没とともにツバメが現れ、上空、空中、ヨシ原の上すれすれをビュンビュン飛び交うさまは壮観で、見るものを圧倒する。やがてヨシ原にそれぞれが羽を休め、目を閉じたときに静けさが戻る。一大ショーを見ているような錯覚にとらわれ、しばし呆然とするほどの迫力だった。 

ツバメの体重は約20グラム、10円玉3個分ほど。ヨシはこの重量を支えることができるが、多摩川に多いオギはツバメの重さを支えることができない。また、木をねぐらにするとヘビやネコやカラスなどの天敵に襲われやすいなど、ヨシ原が天敵から身を守るために好都合だとのこと。しかし、河川敷の樹林化、セイタカアワダチソウやブタクサの侵入などでヨシが脅かされ、アレチウリはヨシ原を絶滅させることもあるそうだ。 

多摩川の水量を増やし河川敷の樹林化を防ぐことや外来植物の除去など、ヨシ原を守る必要性を強く感じた観察会だった。

環境部会 槇 和子