学生たちと考える住み続けたいまちとは 

学生たちに多摩ネットの話をする代表の原田恭子

今年も恵泉女学園大学の原子(はらこ)ゼミにおいて、持続可能社会論の中で生活クラブ運動グループ多摩市地域協議会(以後、地域協議会)の活動をお話する機会を得ました。 

地域協議会は7つの団体で組織されています。毎年、多摩市に予算要望するための一言提案活動、生き物調査等をしています。中期計画では、5年以内に援農ワーカーズと様々な居場所をつくることを目標としています。 

ゼミでは、事前に住み続けたいまちとはどういうものか、学生たちがワークショップをして考えてきています。そんな中で実際に多摩市で持続可能なまちづくりを実践している私たちが昨年に続きお話をさせてもらいました。1回目(6/26)は4つの団体(つむぎ、風、エコメッセ、生活者ネットワーク)が活動報告をしました。 

2回目(7/3)の授業では、生活クラブの活動報告の後、具体的に暮らしやすいまちをつくるための提案、どんなまちをつくっていきたいのか、メンバーがグループわけされた学生たちの中に入ってディスカッションしました。たまたま私が入ったグループでは、「住みつづけたいまちとは平和なまちが基本」とワークショップの結論がでていました。平和なまちであるためには、「子どもたちの教育がとっても大事で、実践的な体験学習や子ども自身がきちんと物を考えられることが必要」。「平和なまち」とは集団的自衛権行使容認が閣議決定された直後のことで、タイムリーでありしっかりと考えている学生たちだと嬉しくなりました。

そして12日はフィールドワークです。実際の現場を訪ねます。落合でディサービスをしている麻の葉でディの様子をみたり、地域協議会メンバーの「そらいろのたね」から日頃の活動を聞きました。その後、バスで桜ケ丘に移動し、リユースショップエコメッセをみて、ヴィータ7階の喫茶「風(ふう)」でランチをしました。

学生さんたちからの感想文をいただきました。A4にびっしりと書かれた内容は私たちの話をしっかり聞いてくれたことが伝わります。また、母親と同じくらいの人と真剣に意見交換したのは初めての体験で不思議な感じでしたともありました。これからの社会を作っていくのは若者であるあなたたちです。この出会いが少しでも気づきの場となり社会を考える一助となれば私たちの活動も無駄ではなかったということですね。

多摩市地域協議会事務局 武内好恵