「ななやま緑地」で環境フォーラム

   ゴールデンウィークの最終日。青空のもと、なな山広場に20名が集まり、植物観察会を開きました。

山に入る前に説明をききます

ネットニュースの記事を見て参加して下さった方も数名おり、うれしい限り。新緑と共に、林床に花々が咲き競う一年で最も美しいこの時期の開催となりました。

群生しているキンラン(金蘭)

 

 案内人は、山の様子や植物に詳しいななやま緑地の会の相田さん、中原さんです。

山中に入ると、さっそくタツナミソウとエビネが登場です。先週は穂の状態だったサイハイランも、蕾の采配らしき形が伸び開花が近づいています。陽あたりの良い場所では、まだキンラン、ギンランが元気に咲き、春の色取り。この花は菌性で、なな山のコナラと共生していて移植しても育たないそうです。

可憐なお花は写真に撮るだけにしたいですね。

スポットライトをあびたようなギンラン(銀蘭)

 

 西の山から中の山に入ると、植生が変わり常緑樹が多くなります。歩いてきた落葉樹の山と比較しながら、木々の名前もたくさん教えていただきました。とても覚えきれないくらい。皆さん、熱心にメモを取り、説明に聞き入り、足元を見、木を見上げます。上空には長楕円形の大きな葉に、大輪のホオノキの花が見えました。広場に戻った所で、最後アマドコロの写真撮影。たっぷり2時間。ゆるやかなアップダウンの山道を歩き、額に汗を浮かべながらも、お花や木々の緑に癒される気持ちのよい時間を過ごしました。

 

 

アマドコロ

昨今、生物多様性が叫ばれ、環境保全への関心も高まっています。豊かななな山の自然に触れるにつけ、この里山が人々に愛され未来に繋がるよう、守っていきたいものです。

ハンショウヅル(半鐘蔓)

多摩ネット環境部会  石井 栄美子