町田市のおりづる苑せりがやでは、毎週土曜日に「おりづる工務店」として若年性認知症対応の就労型プログラムを実施しています。仕事先は市内の保育園、窓磨きなどの掃除、ペンキ塗りなどが主な作業です。この日は園庭にあるテーブルのペンキ塗り作業に同行しました。50代後半の男性2名は、ハケを手に活き活きとペンキを塗っていきますが、細かい部分には職員やボランティアの支援が必要となります。
同事業所では平日にも小学校の掃除や畑仕事などの作業プログラムがあり、若年性認知症の方に限らず高齢者も参加可能。「仕事を通して自信や人からの評価を得ることは周辺症状の予防につながります。何より作業をした日は家に帰ってからの表情が全く違うとのご家族の話です。」職員の方のお話が印象的でした。
多摩・生活者ネットワーク 福祉部会部長 山本 和泉