「朝の“小1の壁”」解消への一歩──九都県市の要望に見る希望の兆し

先日、東京・神奈川・千葉・埼玉などの首都圏9自治体で構成される 九都県市首脳会議 が、保育所の預かり時間と小学校の登校時間のズレを「朝の小1の壁」として、国に対して要望書を提出しました。

https://www.9tokenshi-syunoukaigi.jp/activity/youbou/001654.html

 

この動きを、最近渋谷区でも始まった、各自治体による小学校の開門時間を早めるという施策と重ねて見ると、子育てしながら働く保護者の現実に応えようという社会の変化が少しずつ始まっているように感じられます。

 

保育園時代には朝7時台から預けられたのに、小学校に入ると登校は8時すぎ。親は出勤、子どもは時間をもてあまし、校門前で一人待機……。こうした時間は本来、家族で安心して過ごすことのできる時間のはずです。

こうした「当たり前のはずの生活時間」が子どもたちや家族から奪われてはいけません。

 

これからの詳細設計には議論もあるでしょうが、今回の要望は「働き方改革」に向けてのものであり、まず「子どもたちの安心できる時間」を築こうという意思が形になり始めていることは、頼もしく感じます。

 

子ども・家庭・保護者が社会に合わせるのではなく、社会が子どもの必要とする時間や環境を中心において制度をつくっていけるよう、私たちも声を上げ続けたいと思います。M