「こどもの人権」をかるたで学ぶ
6月8日の日曜、多摩・生活者ネットワークの教育部会が開かれ、『世界の子ども権利かるた(合同出版)』を体験しました。
このかるたでは、「自分で決める権利」「いやなことから逃げることも大切」「子どもの貧困」さらに「子どもの権利を知らせる義務」など、こどもの権利ってなに?というひとでも自然と考え学べるよう、50音にそって紹介されています。読み札には簡単な解説もついており、自然と身近なシーンでの共感が生まれます。楽しみながらも、子どもの人権について多角的な視点で語り合う時間となりました。
多摩ネットは子若条例(こども若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例)の制定前から、こどもはおとなになるための存在なのではなく、今を生きる、おとなと対等なパートナーであると語ってきました。何人もの市民の皆さんと子どもの権利について学び、議会や市に投げかけ、ともに理解を深めてきました。
条例は、求めたようにはなりませんでしたが、それでも「こどもの権利の保障」という言葉を条例に入れることができました。
さて条例は、市長の言葉を借りるなら「理念条例」ですが、今年度からこども基本法を受け、自治体は庁内の全ての計画に子どもの意見を聞くことが義務となり、「子ども・若者・子育てプラン」はその根拠ともなります。あまり期待できない計画名ですが、従来の子育て支援型の上にどんな施策を展開し、こどもの権利を保障していくのか、注視する必要があります。