虐待ゼロは地域から〜0から3歳への支援が未来をつくる

4月13日(日)、多摩ネットの教育部会では、日本子どもソーシャルワーク協会の羽田里加子さんをお招きしました。

羽田さんは、家事・育児支援や子育て相談事業に長年携わり、「虐待ゼロ」を目指して活動されています。
特に印象的だったのは、「0〜3歳」は人間としての“存在感覚”や“自己肯定感”が育まれる極めて重要な時期であり、その子どもの土台を支えるには、保護者への早期の支援と寄り添いが欠かせない、というお話でした。日本では過去、母親のみに限定した「3歳児神話」が強調された時代もありましたが、母や父のみならず最も近くにいるおとなという認識が今では当たり前ですね。

また、子育ては行政や民間団体が連携し、「家庭の中で完結させるものではなく、地域の人が関わることが大切」とのメッセージも心に残りました。

生活者ネットワークからは、多摩市の「子ども家庭サポーター派遣事業」など、地域での支援の現状や、「住民票のない親子には支援が届かない」といった課題にも触れ、制度の隙間をどう埋めていくかについても意見を交わしました。

羽田さんの実践と情熱に強く共感し、私たちも地域の中でできることを一つひとつ進めていきたいと感じました。(M)