多摩中央公園リニューアルに寄せて 〜インクルーシブな遊び場から広がる、子どもたちの未来〜

4月5日(土)、多摩中央公園がついにリニューアルオープンを迎えました。何年もかけて進められてきたこのプロジェクトに、期待を寄せていた方も多かったのではないでしょうか。オープン当日は「パークライフショー」も同時開催され、新設された遊具には子どもたちが殺到するなど場所によっては“すし詰め状態”のような光景も…。しかしそんな中でも、子どもたちは自分たちでルールを作り、年長の子が「小さい子がいるから、ゆっくりね」と周囲に声をかける場面もありました。遊びの中で、自然と育まれていくコミュニケーション力や協調性の芽を見られたことは、大人にとっても貴重な気づきでした。

さて、今回のリニューアルでは「インクルーシブな遊び場」というテーマが掲げられています。
砂場には、車いすのまま遊べる専用台が設置され、多様な子どもたちが一緒に楽しめる空間づくりが意識されています。また、新設された0〜3歳専用の遊び場は柵で囲われ、歩き始めのお子さんがいるご家庭にとっては安心なはずです。
これだけ充実した公園が駅近にあるというのは、多摩市にとって大きな魅力ですよね。多摩市の良さを知っていただくきっかけとなり、まち全体のイメージアップにもつながると感じます。

一方で不登校の子どもの多さ、小規模化する学級数、夏の遊び場不足やエアコンが猛暑に対応しきれない学校現場など、子どもたちを取り巻く環境には改善の余地が多く残されています。華やかなリニューアルを喜ぶ一方、どんな子どもたちにもおとなにも、生きやすい多摩市であってほしいと感じました。