2021年度多摩市一般会計決算、ネット・社民の会は「不認定」の立場です。岩崎みなこ

 9月議会最終日の今日、私はネット・社民の会を代表して2021年度一般会計決算に対し「不認定」の立場で意見討論しました。
28日の予算決算特別委員会の再度の総括質疑では、「事業報告書であるカルテは決算書同様、重要だ」との答弁を得ましたが、それを踏まえるなら正確な審査、検証は、その重要なカルテが正確であることが前提です。しかし決算審査最終日になっても正確なものは出されませんでした。市は最後まで「これ以上の訂正はない」と言い切れず、「2021年度の事業報告書は間違っています」とまで述べました。「誰しも間違いはあるがすぐリカバリーできるよう…」と市長はおっしゃいましたが、それは今後の話です。

 私たち会派は、決算特別委員会の採決では不確かな状況を受け入れてしまい手を挙げましたが、今一度「決算を認定する」とはどういうことか、5日間会派で考えました。市民に対し責任もって認定することの意味、重要性を思うと、未だ正しいといえないカルテ、今後出てくる正しいカルテのどちらも正しいものとして認定することはできません。

 多摩市議会基本条例第9条では、議会は予算に十分反映させるため議会の評価を市長に明確に示さなければならないとあり、市長は議会の評価を予算に十分反映させるよう努めなければならないと定めています。日程ありきの決算になっていなかったか、カルテの訂正版が出るのを待って審査しましょうと提案するタイミングはあったのではないか…。新年度予算の使い方につながる審査だけに、この反省を今後に生かさなくてはなりません。