ツバメフォーラム「ツバメが減って何が問題?」~知ってるようで知らないツバメの生態~
講師に八王子・日野カワセミ会会長の粕谷和夫さんを迎えて、身近な渡り鳥ツバメの生態を知るための学習会を行いました。今年のひと言提案をまとめとして、生活クラブ運動グループ多摩市地域協議会の主催です。
ツバメの重さは20~30グラム、越冬先は東南アジア、エサは飛んでいる虫、1回の抱卵は4~5個、巣は土と枯草、年に1~3回子育てをする、子育てはオス親とメス親共同でする、春は1羽ずつ渡ってくることなどを、クイズ形式で問われたのですが意外と知らない。
昔からツバメは田畑の害虫を食べる益鳥として大切にされてきましたが、都市化した今ではともするとフンが落ちるからと敬遠されたりもします。人も鳥も自然に生かされているという謙虚さがないと、生きものとの共生は難しい。講師の粕谷さんは、ツバメが減ることで人の心の荒廃が進むのではないかと懸念されていました。
調査時期は4月中旬~8月中旬、軒下の裏側や地面にフンの跡がないか丹念に見る、聞き取りをしながら顔見知りになって情報を増やす、2週間ごとに巣を覗いてみることなどが調査ポイントです。巣から落ちたヒナは素手で触らない、巣に戻さない、持ち帰らないなど、野生の生き物とのつきあい方も教わりました。
来年も調査を続ける予定ですが人手が必要です。協力いただける方は是非お知らせください。
環境部会 南雲玲子