なな山日誌 ~10周年イベント~
秋晴れの11月24日、「なな山緑地の会」発足10周年イベントが行われました。9時に到着すると、すでにテントが設営され一日の流れの説明がありました。普段の作業日より大勢の人が集まり、皆さんこの日を楽しみにしていたのだなあとと感じました。記念の式は11時半から、12時からメインイベントのバーベキューパーティーです。それまで男性陣はコンロの火起こしやテーブル作り、女性は50人分の食材の下ごしらえと、いつもの様にきびきびと働きます。こんなにたくさんの量、誰が食べるの?と思いながらも手際よく準備が進みました。手づくりのリースとめかいかごの植物飾りも会場を彩ります。
広場に招待客が集まり始め、参加者が輪になった所で式の開始です。高木会長から発足の経緯と10年のあゆみについての挨拶、阿部市長の祝辞と続き、お待ちかねのバーベキュー会です。牛肉、鶏手羽、ソーセージ、野菜類を次々焼いていきます。ななやま産の椎茸も加わりました。事前に火入れをしたかぼちゃは硬くないか、肉の焼き具合を気にしながら、お皿に並べます。みなさん思い思いに美味しそうに頬張る姿を見て、落ち着いた頃私たちもいただきました。青空の下で仲間と一緒に食べる味は格別でした。午後1時、中締めの後山の散策に。手入れの行き届いた林に午後の木漏れ日があたる美しさ。幸せなひと時です。
この日は50名強の参加があり、この10年ボランティアを始め、地域のさまざまな方々に支えられて、なな山は守られていることを実感しました。一方、住崎さんの好意で寄付された山の一部が削られ、道路拡幅された形で緑地保全地区に指定されたことを今年初めに知りました。当初の約束になかったことで、時の経過の中で変化してしまった行政対応に疑問を感じています。寄付者の苦悩を知るに付け納得いく説明と心ある対応を望みます。「なな山緑地の会」のさらなる発展を祈って。
環境部会 石井栄美子