川崎市子ども夢パークを視察して

2016年11月21日 16時04分 | カテゴリー: トピックス, 教育

秋晴れの11月6日(日)「子ども権利条例」を多摩市に作ろうと活動している子ども連絡会議(多摩・生活者ネットワークも参加)メンバー8人で、川崎市子ども夢パークへ視察に行った。ここは、JR南武線津田山駅そばにあり、「川崎市子どもの権利に関する条例」が施行された後、子どもの居場所としてできた施設である。

夢パーク入口

夢パーク入口

2003年にオープンした子ども夢パークの柱は以下の3本。

  1. 子どもの活動拠点 夢パーク子ども運営委員会や川崎市子ども会議などの活動
  2. プレーパーク(冒険遊び場)子どもたちの判断で自由に遊べ、たき火、工具などもOK
  3. フリースペースえん 主に学校の中に居場所を見いだせない子どもや若者たちが育ち学ぶ場所

当日は、子ども会議事務局担当の川崎市教育委員会生涯学習推進課の木村さん、長嶺さんにお話を伺った。子ども会議は、三層から構成されていて、全区から子どもを公募している川崎市子ども会議、7行政区の子ども会議、51中学校区の子ども会議からなっている。行政区と中学校区は、子どもを育てるのは学校だけではないということで、地域教育会議が支援、連携している。またすべての子ども会議を子ども会議推進委員会(メンバーは学識経験者、教育会議の委員など)が支援している。

各子ども会議の課題は、子ども委員の減少、サポーターの不在、定例会議の困難などである。子ども会議の停滞感を打破するため、まずサポーターの新しい取り組みに、定例会議の進行と振り返り、また視察研修を実施。また大人同士の連携を深めるため、各行政区子ども担当者と事務局の話し合いを実施した。 子ども会議室

夢パークを拠点として活動している川崎市子ども会議は、原則第1、3日曜日に会議を行い、平成28年度の登録者は小4~高3までの子どもが17名、サポーターが20名いる。一年ごとにテーマを決めて会議、調査、研究などの活動をしている。平成25年度からは「たばこ」をテーマとして、たばこ学習の研修、アンケート調査を行い、「保健学習の充実」「アンケート調査の結果」を提言として市長に提出した。平成26年度には市内の喫煙所、ファミレスの分煙ルームの見学、平成27年度には理想的な喫煙所とは?というテーマで公共施設、駅など調査し、夏合宿で市の担当者に質問した。3年間の活動をまとめて、安全で臭いの少ないきれいな過ごしやすい喫煙所にしてほしいと市に要望したとのことだった。

2つめの活動は、ペットボトルのエコキャップを集めてポリオワクチンを寄付している。子ども夢パーク周辺のコンビニやスーパーにエコキャップ回収容器を設置させてもらい、市長報告会での発言により市の教育委員会の2~5階にも設置された。

木村さんのお話の中に、ここを子どもの居場所とせずに活動したいという子を探すこと、そのためにやはり大人が関わっていかなければならないとあった。こちらからの「なぜ川崎市はどの自治体よりもはやく子ども権利条例ができたのか?」との質問には、子ども権利条約を国が批准したのをきっかけに教育委員会の指導主事が人権担当だったことがきっかけになったとの解答だった。

この日は会議室で、小学生3人、中学高校生各1人、サポーターの大学院生2人が話し合いながら、12月3日の「かわさき子どもの権利の日のつどい」のポスターや、来年1月29日の「かわさき子ども集会」のための活動のまとめを作成していた。権利の日の集いについて

外のプレーパークでは「子どもゆめ横丁2016」というお祭りをやっていて大変にぎやかだった。お店も子どもたちが廃材を使って建設し、お店の商品(おかし、アクセサリー、ゲーム、雑貨など)も手作り。大勢の人たちが参加して楽しいイベントだった。おまつり会場

川崎市で条例が施行されてから15年経った現在、生活環境、ライフスタイルの変化などで様々な課題が生じている状況があることもわかった。私たちも子ども会議を提案するが、実際にどういうふうに子どもたちを巻き込んでいくか、どういう構成で具体的な会議の形を作っていくかなど、今回の視察をヒントにしながらたくさんの話し合いが必要になってくるだろうと思った。

教育部会 入江美恵子・庄子典子