思いは一致すれど政策は進まず

政策協定折り返し地点での点検

原田・多摩ネット代表のあいさつ
原田・多摩ネット代表のあいさつ
 昨年4月の市長選に取り組むに当たって取り交わした7項目の政策協定の進行状況について、市長との話合いを持ちました。
前もって政策協定に対して文書で回答をいただいていたので、すぐに具体的な内容に入りました。

 一番に上げた自治基本条例を担保する基本計画を策定するという協定については行政計画にはそぐわないという回答でしたが、市長の公約にも自治基本条例の深化が掲げられていたのをどのようにすすめるつもりなのか、明快な回答は得られませんでした。

 資源循環型社会の実現の中での落ち葉の堆肥化や障がい者の働く場の拡大では、ネットワークを作ってのごみ・資源回収カレンダーの配布の受託など若干の進展はあったものの市長選を取り組んで勝利したドラマチックな展開がないのが残念です。

 子どもの自主性を促す学校運営への参加や子どもにもっと自由に遊ぶ時間や子ども同士の活発な意見交換の場の確保など、基本的に子どもの置かれている状況を何とかしたいという思いは一致しているのですが、なかなか実現への道筋が見えてきません。
特に教育委員会と市長部局は互いに独立した実施機関ということのあり難しいのでしょうが教育長の任命権や予算を付けることは市長部局が握っているのですから充分な話合いを重ねる事で進展していくものです。
 
 市長は既存の組織を止めることの難しさを強調していましたが、時代にあった組織運営や政策を進めるためには既成の見直しが必須です。また、様々な課題にどう向き合っていくか意欲のある職員の育成も喫緊の課題です。
 強いリーダーシップで新たな公共を作り上げる努力を惜しまないで欲しいと思います。後半の活躍に期待したいものです。

多摩ネット・代表 原田 恭子